大村 秀章 愛知県知事

これからの愛知県は どうなっていきますか?


今回は大村秀章愛知県知事を高校生スキッフルのスタッフ9名で取材に伺いました。

早いもので高校生スキッフルも今回で5号を発行するに至りました。その間学生スタッフも入れ替わります。発行前の編集会議には常に新しい顔が加わり、毎号インタビュー先の検討を行って記事が掲載されています。売り出し前のタレントの取材であったり、施設であったり、参加者は何時も皆で楽しんでくれています。

今回は初代スタッフの加賀君からの県知事インタビューの要望が実現し、春休みを利用して愛知県公館へ伺いました。

丁度、桜の満開の時期でとても天気の良い日に行えました。その報告を掲載させていただきます。

これからの愛知県は どうなっていきますか?

日本の人口が減少に転じる中で、愛知県は人口増加が続いている数少ない県であり、昨年6月には、ついに750万人を突破しました。日本のど真ん中、東京、大阪の東西の大都市圏の間に位置する愛知県は、高速道路や鉄道などの交通網の整備が進み、さらに、10年後の2027年度には、東京ー名古屋間においてリニア中央新幹線も開業します。

こうした恵まれた地理的条件、交通条件に加え、日本一の産業県である愛知県には、優良な企業が数多く集積していることから、若い人たちの働く場もたくさんあります。  また、大都市圏にありながら、東京などに比べると、海や山などの自然が豊かで、住宅も広く、ゆとりある暮らしが可能であるなど、愛知の「住みやすさ」は日本一といっても過言ではございません。

先日、名古屋港の金城ふ頭でレゴランドがオープンしたところであるが、さらに、今年11月に県営名古屋空港に開業する「あいち航空ミュージアム」や、常滑の空港島で整備を進めている6万㎡に及ぶ「愛知県国際展示場」、日本初の国産ジェット旅客機MRJの開発や全国に先駆けたレベル4相当の自動走行の実証実験、2026年の「第20回アジア競技大会」の開催など、日本の未来を担うプロジェクトやイベントも目白押しです。

このように、日本全国を見渡しても、愛知ほど高いポテンシャルを持った地域はほかにはない。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京への一極集中が加速しているような状況にあるが、この愛知が先頭に立って、こうした動きに歯止めをかけていくとともに、一層激しさを増す世界の都市間競争に勝てる大都市圏として、日本の成長を力強くリードしていきたいと思っております。

 


1. 若者の政治離れについて、どう思いますか。【選挙管理委員会】

○ 昨年行われた参議院議員選挙は、18歳に選挙権が引き下げられた初の国政選挙であったが、愛知県の投票率は、10代は53.77%、20代は37.35%であり、10代の投票率が比較的高いものの、全体の55.41%と比べ、若者の投票率が低い結果となった。若い世代の投票率が低い状況は続いており、若者の選挙に対する関心の低さの表れであると考えられる。

(【参考:全国の投票率】10代46.78%、20代35.60%、全体54.70%)

○ 愛知県では、特に若者に政治や選挙に対する関心を持ってもらうため、SNSなど様々な広報媒体やイベントなどを活用した啓発を始め、職員と「明るい選挙推進サポーター」が高校に出向いて選挙の講義、クイズ、模擬投票を行う「選挙出前トーク」を実施したり、大学と連携して職員と学生の意見交換会を行うなど、様々な選挙啓発活動を行っている。

※明るい選挙推進サポーター:県が公募する18歳(高校生を除く。)から29歳までを対象としたボランティア。選挙出前トークの企画や運営に参加している。

○ こうした選挙啓発や有権者としての意識の植え付けも重要だが、政治家や政党が魅力あるビジョン、政策をしっかりと示して、若い有権者にもわかりやすく伝えていくことが大事である。国会、国政各党、あるいは私ども地方公共団体の首長、議会は、国民・県民の皆様にも分かりやすい形で政策議論をしっかりと行っていく必要がある。

2.選挙権年齢が18歳に引き下げられ、今の高校生にどのようなことを期待しますか。【選挙管理委員会】

○ 選挙権年齢が引き下げられたことで、より幅広い年代層の意見が反映される機会が増えたということは、大変好ましいことである。

○ ただ、一票を投じることは、政治、行政、国、社会、地域といった世の中のことに責任を持つということである。皆さんも是非、政治や社会に十分関心を持って、自分なりの考えをしっかり持って投票していただきたいと思う。

○ 一番身近な大人である両親などご家族や、周囲の友人たちと、様々なニュースについて話をしたり、一緒に投票に行ってみてはどうだろうか。そうすることで、政治や社会の動きが見えてくるし、政治参加の意識も高まると思う。

3. 愛知県には、高校生・大学生に対する就学支援制度などはありますか。【県民生活部】【教育委員会】

愛知県では、経済的に就学が困難な生徒に対し、様々な経済的支援を行っている。

【高校生等に対する支援】

<奨学金>

○ 公立・私立問わず、年収が一定以下の世帯に対し、奨学金の貸付や、返還の必要のない奨学給付金の支給を行っている。

 

(奨学金の貸付)

年収230万円以下程度の世帯が対象。

貸付額は、公立で月額18,000円、私立で月額30,000円。

自宅外からの通学の場合は月額5,000円の加算がつく。

(奨学給付金)

生活保護受給世帯等が対象。

支給額(月額)は、公立で32,300円~129,700円、私立で38,100円~138,000円。

<授業料の補助>

○ また、年収が一定以下の世帯に対し、授業料の補助を行っている。国の高等学校等就学支援金制度に加え、私立高校に通う生徒に対する授業料の補助については、県独自に上乗せした金額を補助している。

 

(公立)

保護者等の年収910万円未満程度の世帯に対し、11万8,800万円を補助。

(私立)

年収910万円未満程度の世帯に対し、県内の私立高校の平均授業料相当額である39万8,400円を最高額として、年収に応じ11万8,800円~39万8,400円を補助。

<入学納付金の補助>

○ さらに、年収が一定以下の世帯で私立高校へ通う生徒に対しては、入学納付金の補助制度がある。

年収840万円未満程度の世帯に対し、県内の私立高校の平均入学納付金相当額である20万円を最高額として、年収に応じ6万5,000円~20万円を補助。

【県立大学生に対する支援】

○ 大学生に対する主な就学支援制度として、県立大学、県立芸術大学において、経済的理由などにより授業料等の納付が困難である学生を対象とした授業料等の減免制度や、成績優秀者に対する大学独自の奨学金制度を実施している。

愛知の活力には「人づくり」が大切である。未来を担う学生の皆さんが将来の夢に向かってしっかりと学ぶことができるよう、支援してまいりたい。

4.近年、高校生にもブラックバイトという問題が挙がっていますが、改善されるでしょうか。どのように対策できるでしょうか。【産業労働部】【教育委員会】

○ 学生がアルバイトをする際、アルバイト先事業主の労働基準法違反などにより、トラブルに巻き込まれることがある。トラブルの中には必要な知識があれば、避けられるものもある。

また、こうした知識不足につけ込み、不当な働かせ方をさせるといったケースも見受けられる。

○ 愛知県では、働く上で最低限知っておくべきルールをわかりやすく紹介するとともに労働問題に関する相談窓口等を掲載したリーフレットを作成し、県内の大学・短大・高等学校等を通じた周知啓発を行っている。また、県や労働局が開催する合同企業説明会や学生向けセミナー・講座などにおいても、学生に直接配付し、周知啓発に力を入れている。

○ また、労働局や県の社会保険労務士会でも、高校生を対象として、就業規則に関することや職場でトラブルにあった場合の相談窓口や方法など、具体的な事例に則して学ぶことができる出前授業を実施している。

○ さらに今年度、愛知県では、若者向けの新たなリーフレットを作成する予定である。このリーフレットでは、労働関係法令違反が疑われる内容について、具体的な事例を挙げてわかりやすく解説することとし、イラストを交え、親しみやすい内容とする。

○ 高校生の皆さんには、ぜひこうした出前授業やリーフレットなどを通じて、労働に関する基本的な知識を学び、トラブルに巻き込まれないための事前の対策や、いざ巻き込まれてしまった場合の対応策を身につけておいていただきたい。

5. 2027年度には、リニア中央新幹線が東京―名古屋間で開業しますが、愛知県はどのように変わっていくと思いますか。【企画課】【振興部】

○ 2027年度のリニア中央新幹線の開業により、東京-名古屋間の所要時間は、現在の新幹線「のぞみ」での約1時間35分から、40分へと大幅に短縮されることになり、時間だけを考えれば、地下鉄に乗るような感覚で東京と名古屋を行ったり来たりすることができるようになる。

○ 例えば、東海道新幹線を利用した場合、名古屋から2時間で移動できる範囲は東京駅周辺に限られるが、リニアを利用した場合には、埼玉県、神奈川県、千葉県にまで広がる。名古屋から2時間圏内でカバーできる首都圏の事業所数は現在の約10倍、人口は約100倍に広がるなど、ビジネスや観光などでの首都圏との交流が大きく拡大していくと見込んでいる。

○ また、リニア開業に伴い、首都圏から中京圏に及ぶ、人口5千万人規模の大交流圏が誕生することとなり、愛知県はその西の玄関口として、ヒト、モノ、カネ、情報の交流が一層活発になるとともに、企業の本社・支店や商業施設などのさらなる集積が期待される。

○ こうした「リニアインパクト」を最大限活用するため、愛知県では、リニア中央新幹線の開業による時間短縮効果をより広い範囲に波及させ、地域の発展につなげる取組を行っている。

○ まず、名古屋駅については、リニア開業後、日本有数の巨大ターミナル駅となり、中京大都市圏の玄関口としての役割を担うことになるが、現状の名古屋駅は複雑で入り組んだ構造になっており、来訪者にとってわかりづらい状況になっている。

このため、乗換利便性の向上等による名古屋駅のスーパーターミナル化に向けて、交通事業者や名古屋市などと連携し、わかりやすい乗換空間の形成などに向けた取組を積極的に推進していく。

○ また、名鉄三河線の複線化などによる名古屋駅と豊田市間の速達化を目指し、鉄道事業者や地元市町村と協議、調整を進め、実現に向けた取組を進めていく。

6. これからの愛知県は、どうなっていきますか。【企画課】

○ 日本の人口が減少に転じる中で、愛知県は人口増加が続いている数少ない県であり、昨年6月には、ついに750万人を突破した。

○ 日本のど真ん中、東京、大阪の東西の大都市圏の間に位置する愛知県は、高速道路や鉄道などの交通網の整備が進み、さらに、10年後の2027年度には、東京-名古屋間においてリニア中央新幹線も開業する。

○ こうした恵まれた地理的条件、交通条件に加え、日本一の産業県である愛知県には、優良な企業が数多く集積していることから、若い人たちの働く場もたくさんある。

○ また、大都市圏にありながら、東京などに比べると、海や山などの自然が豊かで、住宅も広く、ゆとりある暮らしが可能であるなど、愛知の「住みやすさ」は日本一といっても過言ではない。

○ 先日、名古屋港の金城ふ頭でレゴランドがオープンしたところであるが、さらに、今年11月に県営名古屋空港に開業する「あいち航空ミュージアム」や、常滑の空港島で整備を進めている6万㎡に及ぶ「愛知県国際展示場」、日本初の国産ジェット旅客機MRJの開発や全国に先駆けたレベル4相当の自動走行の実証実験、2026年の「第20回アジア競技大会」の開催など、日本の未来を担うプロジェクトやイベントも目白押しである。

○ このように、日本全国を見渡しても、愛知ほど高いポテンシャルを持った地域はほかにはない。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京への一極集中が加速しているような状況にあるが、この愛知が先頭に立って、こうした動きに歯止めをかけていくとともに、一層激しさを増す世界の都市間競争に勝てる大都市圏として、日本の成長を力強くリードしていきたい。

  • 東日本大震災で亡くなった方の写真と家族からのメッセージを紹介する「こころフォト ~忘れない〜」
  • 今後、愛知県内の市長を取材致します。第一回は、名古屋市の河村たかし市長を取材予定です。

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