8月9日に千秋楽を迎える『マンマ・ミーア!』名古屋公演にサム役で出演されている阿久津陽一郎さんにインタビューしました。
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◎劇団四季に入団しようと思ったきっかけを教えてください。
元々、友人たちと芝居を作ったり、プロデュース公演に参加したり、また舞台だけでなく映像の仕事もしていました。その仲間たちがオーディションを受けることになり、自分も体験するつもりで受けてみたら合格してしまいました。まさか…と思いましたね(笑)
◎これまで『ライオンキング』、『キャッツ』、『アイーダ』など数々の名作に出演されていますが、『マンマ・ミーア!』の役作りで苦労された点はありますか?
そうですね。スカイ役として出演していた頃と、今サムとして舞台に立つ僕は見た目が変わっただけですね(笑)。役に真正面から体当たりで演じたいと常に思っているので、父親役として構えるのではなく、人間関係のドラマを深めていけば、自然と役に入っていけます。
◎高校生の皆さんにおススメしたい『マンマ・ミーア!』の見どころはどこですか?
この作品から〝生きることの素晴らしさ〞、そして私たちが忘れてはならない「友情」や「愛情」、さらにその先にある「情」というものを感じてほしいですね。私が演じるサムも、20年の時を経て自分の中の「情」に気づき「愛」を取り戻しました。ああ、人生ってこういうことの経験の積み重ねなんだなときっと実感できると思いますよ。
◎高校生に向けて、応援メッセージをお願いします。
高校時代は、自分の可能性を広げるチャンスです。様々なことに見聞を深め、今しか体験できないことを思いっきりやってみてください!
(c)撮影:下坂敦俊